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*民族衣装*
コンテンツは下です。
民族衣装は、
何世紀もの変遷をへて現在の姿に到達したもので、
そこには、その民族が暮らしてきた土地の気候風土、
歴史、民族の美意識や精神、宗教観などが
複雑に織り込まれている。
気候風土に対応して自然発生した頃の衣服は、
単純ではあるが必要な条件や機能を備えていた。 やがて文化が発達し、生活にゆとりが出はじめると、
しだいに装飾性が強まり、社会的地位や貧富の差、
性別なども表すようになる。 また、異民族の侵略や平和的な異文化の伝播〈でんぱ〉によって、
衣装が変容、混合、消滅したり、
反対に少数の民族が孤立して外部との接触を断つと、
時代の遺物のような衣装が残存したりする。 民族衣装はまた、
社会制度や政治形態にも大きな影響を受ける。 民族の団結を強めたり、
思想や宗教を徹底させるために、
人為的な衣装が設定された例は多い。
民族衣装は民族の顔。
民族とともに生きているのである。
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