NO.1 夢はどこからやってくるのか?

【睡眠と夢の関係】

・人間は、人生の三分の一を眠ってすごしていると言われている。だが、実際には、人によって睡眠時間はまちまちで、例えば、たいへん短い睡眠時間で十分だと言う人もいれば、極端に長い睡眠時間を必用とする人もいる。また、眠る時間帯も、特殊な職業に携わっている人などは、昼と夜が逆転している場合がある。

・ある説によると、大脳の疲れを取るのには最低5時間の睡眠が必要であり、ストレスを十分取り除くには、それ以上の睡眠が必要であると言われている。これはストレスを抑える「副賢皮質ホルモン」が、寝ついて3・4時間以降から分泌されることを根拠とした睡眠のメカニズムのお話からである。しかし、それぞれが自分に合った睡眠を得る事によって、肉体的にも精神的にも英気を養えればそれで良いのである。

Q.「人間は睡眠を取らないとどうなるのか?」

A.どんなに丈夫な肉体を持っていると自負している人でも、何日も眠らずに勉強したり、労働しつづける事はできなくなる。たとえ、気力だけで3日間眠らずにいたとしても、肉体的にはかなり疲労困憊してしまう。記憶力が薄れたり、歩く時にフラついたり、自分で自分のからだをコントロールすることができなくなってしまう。例えば、学生なら、当然学習能力が低下してくるし、社会人であれば、とても、通常業務を遂行できる状態ではなくなってくるのである。

Q.「夢を見ている時の脳や私達の体はどうなっているのか?」

A.私達は眠りについてから目覚めるまで、決して同じ深さで眠るわけではない。実際、一晩の間に、浅い眠りと深い眠りを何回か交互に繰り返しているのである。いえば、山あり谷ありの夜を過ごしているのである。

・眠っている人を観察してみると、眼球が急速に動く事がある。これは、まぶたの下で眼球がピクピクと動いているのである。この急速な眼球運動を「Rapid Eye Movement」といい、運動が起こる眠りの事を頭文字を取ってRapid Eye Movement」REM(レム)睡眠という。レム睡眠は、浅い眠り(谷の方)にあたる睡眠である。それに対して眼球運動が見られない深い眠り(山の方)をノンレム睡眠と呼ばれている。

Q.「レム睡眠とノンレム睡眠について。」

A.レム睡眠は90分ごとに起こり、一晩に4〜5回現れる。レム睡眠の時には、眼球運動の他に心拍数の増加や血圧の上昇といった症状がみられる。レム睡眠時には筋肉は緩んでいるものの、神経の方は非常に活動的な状態といえる。これは、表面意識も半ば目覚めている半覚醒状態(はんかくせいじょうたい)だからである。そして、私達が夢を見るという事はこのノンレム睡眠時に見ているのである。

・たいがいの人はあ朝、自然に寝るりから覚めた時に夢を見ていたということを自覚していると思う。これは、レム睡眠から目覚めた状態だからである。しかし、夢を見るというのは朝方に限った事ではない。レム睡眠が一晩に4〜5回繰り返されるという事は、私達がその回数分「ドリームタイム」を持っているのである。それらの夢をすべて覚えている事はまずないが、私達は必ず、毎晩複数の夢を見ているのである。