大鐸 |
香川県の小豆島、
おおぬでと水 水の旅人・水のファンタジー ページの先頭へ |
そこで、水を様々な角度からとらえる事で、疑問やこだわりを持って欲しいと考え平成12年度の4年生の総合的な学習の時間のテーマとすることにしました。そして、おおぬで水資料館を作ろうという単元を設定しました。
これは、水資源へ、疑問を持ち、それを調査する段階より1歩進んで人に伝えるためです。
命の源の水への理解は生きる力の原点となり、郷土を愛する心をこの時間で育てることを目標にした。
具体的な内容...1学期 ページの先頭へ |
おおぬで学習のテーマについて話し合おう(4月)
水の大切さを話し合い、結果、今年の目標は,学習の終わりの方では,
4人の旅人が水のことを子供たちに教えてもらう劇をしようということになった。
水と生活のつながりを調べよう(4月)
水が何にどのくらい使われているのか?水はどのように使われているのか?
などを本やインターネットで調査した。
必要とされる情報を紹介することで、児童の支援を行った。
パピルスを育てよう(5月)
環境問題を身近に考えるために、水を浄化する作用のあるパピルスを水耕栽培で育てることにしました。
浄水場を見学しよう(5月)
殿川ダムを見学しよう(5月)
浄水場の水は、殿川ダムを通る。そこで、ダムの貯水方法や水源をしらべるため、殿川ダムを見学した。
コンピュータを使った水量チェックなどの水管理の苦労があってはじめて水が使えると知った。
水がなくなれば時間給水になるから大切に使わなければ行けないと言う意識が生まれた。
水の循環が少しずつ分かってきた。
伝法川・殿川・池・井戸・農業用水探検(6月)
農業用水や、生活廃水の疑問を解決するために、活動した。
ホタルがいる川を今後も大切に使用という意識を育てるため,ホタル鑑賞会を親子参加で開催した。
父兄からは「仕事に追われる中、川の水を聞きホッとした」などの感想が出た。
伝法川・殿川の水管理者に話を聞こう(6月)
水の大切さをまとめよう(7月)
これまでの見学や調査を、それぞれがまとめた。
その時その時の感想やメモがこのときに大切になることを実感した。
パピルスの観察(7月)
パピルスの観察、スケッチをした
水の大切さ調べで分かったこと・気づいたことを伝えられるようにまとめよう
この調査で分かったことを、ふれあいの集いで発表できるようにまとめ、発表の練習をした。
自分の夏の研究テーマを考えよう(7月)
グループで今まで課題を追求してきたが、夏休みは個人で水に関して研究をするので、そのテーマを話し合った。
パピルスで紙作りに挑戦(7月)
エジプトのパピルスを使った紙作りに親子で挑戦した。
具体的な内容...2学期 ページの先頭へ |
ふれあいの集いを成功させよう(9月)
おじいちゃん、おばあちゃんに喜んでもらう集いにしようという事で、肩たたきをすることにした。
ただ、触れ合うだけではなく、その中で何かを学び取ろうと言うことで、
講談形式で、その中に、子供たちの質問をいれると言う形式になった。
肩たたきに象徴される心をこめた思いやりの気持ちが大切だと再確認した。
ふれあいの集い(9月)
1学期にお話をしてくださったお年寄りの方に、
蛙子池の由来や、それに貢献した太田典徳という人の話を教えてもらった。
民謡も歌ってもらった。
お年寄りの訪問をしたりもした。
子供たちはお年寄りの方が
ふれあいの集い(9月)
古代パピルス紙教室をしていただけることになった。 今回は、古代の本物のやり方で作成するので、ずいを切る作業などは、地域の方や保護者の方に協力をお願いした。 児童は、熱中のあまり指を削りながらも、楽しく活動した。 環境を見なおす良いきっかけとなった。
大田典徳と蛙子池(9月)
小豆島が水で苦労しないのは、太田典徳のおかげである。
蛙子池を作った彼の業績を知った。
おおぬで水アドベンチャーを発表する(10月)
夏休みの研究をグループ毎にまとめて「
遠足(水源林・蛙子池)(10月)
蛙子池の水が財産区(水源林)から来ていると知り、
そこへ見学、調査をした。
そして、水源林・蛙子池の水を収集した。
おおぬで水資料館作り(11月)
「生活廃水・パピルス」「蛙子池・水車」「生き物」「命の水」という4つのグループに分かれ、それぞれが自分たちの手で協力しながら計画し、発表、発信した。
自主的に課題を見つける「生きる力」の実践を行っていた
お世話になった方にはがきを出そう(12月)
年賀状をかねて、パピルスの紙を張りつけた葉書をお世話になった方に出した。
具体的な内容...3学期 ページの先頭へ |
地区文化祭を成功させよう(1月)
地区文化祭で,どんな劇を作るか話し合った。
他の学年や地域の人が喜んでくれ売るような劇を作ろうとした。
話し合いでは、大切なこととして、2つ約束事を決めた。
1つは、脚本は自分たちでオリジナルの作品を創りあげる。
二つ目は,身体表現を劇に取り入れるということである。
劇のシナリオをかんがえよう(1月)
まずは、配役からだ。お話のあらすじは、それぞれの場面に分けて全員で創りあげた。まずは、原稿用紙に書き、それを、ひとりひとりが、パソコンに打ち込んだ。その後,できあがった原稿の読み合わせをして,削除・追加をしていった。
小道具はどんなものをつくろうかな?せりふのいいまわしは?音楽は?など,自分たちですべて考えて、
自分たちなりのシナリオをつくっていった。
地区文化祭の練習(1月)
練習計画を立てて、劇の内容がよく伝わるようにしっかりと練習をしていった
おおぬで学習をふりかえろう(3月)
1年間、いろいろと学習したことを振り返った。その中で,自分たちは,どんな形で振り返るか話し合った。
話し合いの結果,一人一人が,個人で,自分の冊子を作ることにした。「水の旅人−1年間をふりかえって」
自分たちのできることを考えよう(3月)
未来の
地域の川をきれいにしよう(3月)
さあ、今なにができるか。パピルスを川に・・・大変だ。身近なことからはじめようということで、話し合いの結果、
川のクリーン作戦を行うこととなった。一人一人が、袋を持ち、この袋は,アルミ缶用,こちらの袋は、スチール缶用、
この袋は、燃えるもの、など決めてから、二つの川のクリーン作戦を行った。
活動の評価 ページの先頭へ |
レポート、大判用紙などの表現物
質問カード・評価カード
発表内容・態度・意欲
感想文
単元中の児童の学習態度
などの側面からの評価を行った。
活動の考察 ページの先頭へ |
1学期は、まだ常に課題を持った活動はできなかったが、
自分たちなりの課題を持って、自主的に活動すると言う意欲が見うけられた。
水を大切にする気持ちが芽生えた。外部の方や保護者などの連携が見られた。計画的な学習ができた。
2学期は,様々な表現が生まれるなど、創造性が高まった。自己評価・他者評価を取り入れた。研究のやり方や物の考え方が身についた。表現力がついた。自己を見つめることができた。など、生きる力が大きくはぐくまれた。教師は、保護者や地域の方との連携や、全体学習・グループ学習・個人学習などを、進度に応じて計画し、児童の活動のたたき台になることができた。
3学期は、1年間の活動のまとめ,発信ということで、学習ができた。
地区文化祭では、1年間の内容を大きな声で上手に発信することができた。
また、1年間のまとめでは、「恥ずかしがらずに質問ができるようになった」「質問をきちんとつくれた」
「パピルスがぐんぐん成長したのをみて、うれしかった」
「この学習をしてよかったところは、研究することの大切さ、チャレンジする楽しさ
が分かった」など、自分の成長を確認できた。そして、一番よかったのは,全部の子
ども達が感想に「いろいろと活動して楽しかった」と書いていたこと。子ども達が、楽しんで学習したことこそ、子ども達が自主的に活動できる学習を成立させる条件で
あったと考えます。
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参考ホームページ、その他 |