TOPIC1-1.アジア地域の戦争と紛争

4. カンボジア内戦
 
国土とその歴史
 
カンボジアは、東はベトナム、西はタイと接しているインドシナ半島の小国です。
11世紀頃には一大帝国として繁栄したものの、その後衰退し、18世紀後半ごろからはベトナムとタイの間で領属関係に置かれていました。その後、両隣の大国からの圧力を逃れるべく、インドシナ半島の植民地化に力を入れるフランスに保護を求めました。ここにフランスのカンボジア支配が始まります。
その後、第二次世界大戦では日本軍に占領され、終戦後には再びフランスが進駐するなどしましたが、 1954年にシアヌーク国王が独立を達成しました。
この後、カンボジアは、米中ソとの巧みな外交を展開しましたが、ベトナム戦争に巻き込まれることになります。
米国は、ロン=ノル首相のクーデターを支援して、中立を維持しようとするシアヌーク体制を大規模に攻撃し、中国は、反米を掲げてインドシナ共産勢力と王制支持派を束ねて米国に対抗しました。これが「カンボジア内戦」です。
1973年のベトナム戦争終結を受けて、外国軍はインドシナ各国から撤退が義務付けられ、カンボジアの独立も保障されました。国内でも、解放軍がプノンペンに入城し、内戦は終結しました。
その後、ポル=ポト派がシアヌーク派を抑えて実権を握り、1976年に民主カンプチア政府が成立しました。
ポル=ポト政権はベトナムへの攻撃を繰り返しました。これに対してカンプチア救国民族統一戦線はベトナムの協力を得て、武力で対抗 しました。「カンボジア問題」の勃発です。
そして、カンプチア救国民族統一戦線は1979年にプノンペンを占領し、カンプチア人民共和国(ヘン=サムリン政権)が成立しました。
現在の情勢
 

ポル=ポト政権下で行われた大規模な人権侵害を逃れていた多くの人々が、1992年から徐々に帰還しています。
しかし、現在復興に向かってはいるものの、政府軍とポル=ポト派との小さな衝突が繰り返されており、農村部の人々は避難しなければならない事態になることがあります。
そして、今もなお地雷が多く仕掛けられているカンボジアでは、その地雷によって多くの被害を出していることも大きな問題となっています。



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