TOPIC 3-5.最後に

<私からのメッセージ>
 

私は人道主義者であるというわけではありませんし、 ボランテイア活動に参加した経験もありません。しかし、同じ地球の中に、空腹で死んでいく人がいる、風邪をひいても治療を受けられない人がいる、明日に不安を感じ怯えながら生きている人がいる、という現状をそのままにしておくつもりはありません。
あなたなら何をしますか?あなたには何ができますか?
その答えは平和を愛する心の中」にあります。

援助とは、救援物質を送ったり、募金したりと、お金持ちのすることだと言われがちですが、では、難民として暮らしている人たちは、そういったものを本当に望んでいるのでしょうか。確かに、家がないなら、必要です。寒い夜には毛布が必要です。飢えている人には食べ物も必要です。しかし、それは一時的な援助に過ぎません。つまり、彼らが本当に望んでいるものは、恒久的な実態の改善なのです。
もう一度難民化の背景を考えてみてください。そのすべてに共通していることは、人が本来、人としてしてはいけないことをしてしまっていることだと気がつくでしょう。立派な人権侵害です。では、そのメカニズムの中に欠けている一番重要なものとは、「人を思いやる気持ち」ではないでしょうか?
「人を思いやる気持ち」にお金は必要ではありません。私は、皆さんに、難民=かわいそうな人、何かをしてあげなければならない人というラベルを貼り付けたいのではありません。ただ、自分の周りで戦争や紛争が起こってないから平和だとか、自分の国は安全だからいいとか思うことは間違っていると思うのです。
国際社会の中で、国と国とがお互いに助け合って生きていかない限り、世界人類にとっての平和な日々は訪れません。企業による援助ではなく、善意による援助で、それが反映される社会を作っていくべきなのです。民族間の対立も、国家が安定していて国民のための政治が行われていたら、それに対処する方法が見つけられるのではないでしょうか。私には、詳しい政治のこととかわかりませんし、政治家の方に責任を委ねるつもりはさらさらありません。ただ私たちにできることとして、人権を守り、生きていく、ということの大切さを少しでも皆さんに理解していただきたいのです。

最後に、私は、このプロジェクトに参加できたこと、すばらしいコーチやメンバーに出会い一緒に取り組んでこれましたことを大変うれしく思っております。この経験は、私の人生においてとてもよい経験になったと自負しております。このホームページを見てくださった方の中で、何か意見やメッセージがございましたら、ご遠慮なくお寄せください。

ありがとうございました。

城南高校 3年 長戸 結未

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