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地震計

地震による振動を記録する機械です。
地震で一緒に揺れ動かない振り子の原理を使い、揺れ動いているものとの相対的な動きから揺れを測定します。
地震には、小刻みな揺れから大きな揺れまでいろいろな種類の揺れが混じっていて、一種類の地震計で全てのタイプの振動を記録することは不可能です。そのため、いろいろな種類の地震計を使って記録しています。


震度計

震度を測定する機械です。
震度というのは人間の感覚や建築物の被害の状況に基づく揺れの値で、長さや重さなどのようにはっきりとした定義がなく、機械で正確に測定するのは簡単ではありません。
震度計では、地震の加速度(単位時間での速度の増加の割合)を重視して震度を測定しています。しかし、小刻みな揺れでは、加速度の大きい揺れより小さい揺れの方が人間は感じやすいなどというように、いろいろなことを考慮に入れなければなりません。できるだけ人間の感覚に合わせるようにしていますが、やはり完全には一致していないのが現状です。


ひずみ計

岩盤のわずかなひずみを測定する機械です。
ひずみ計の一種である「体積ひずみ計」は、細長い円筒状の金属でできた容器に油を入れて地中に埋め、容積の変化によって起こる油の上下を観測することによってひずみを測定する機械です。このひずみ計は非常に感度が高く、10億分の1というひずみでさえも測定することが可能です。


GPS

正式には Global Positioning System (全地球測位システム)といい、人工衛星を使って世界のどこにいても現在位置を正確に割り出すシステムです。
もともとは、アメリカが軍事用に開発したものですが、現在ではカーナビゲーションシステムや地殻変動の観測などに使われています。

GPSのしくみ

それぞれのGPS用の人工衛星からは、同じ信号が全く同じ時間に出されています。
また、受信機からも、人工衛星と同じ信号が同じ時間に発生するようなしくみなっています。3機以上の人工衛星の信号を受信することによって、受信機は受信した信号と人工衛星から送られてきた信号とのずれからそれぞれの人工衛星との距離を測定します。それぞれの人工衛星が現在位置はあらかじめ分かっていますので、受信機がそれらのデータを元に計算することによって現在位置がわかるというわけです。


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