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海洋プレートで起こる地震


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海洋プレート内の地震
図:海洋プレート内の地震

海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込む場所では、海洋プレートにはいろいろな力が働いているため、海洋プレート内でも地震が発生します。

海洋プレート内で起こる地震は次の3種類に分けられ、それぞれ異なった場所・原因で発生します。

沈み込む場所の手前で起こる地震 (図のA)

プレートが沈み込む前、プレートは下に曲げられるのでプレートの上部は引っ張られます。

すると、上部には亀裂が生じ、地震が発生します(この亀裂は、引っ張りによって生じるので正断層となる)。

この地震は一般的に小規模ですが、1933年の三陸沖地震(M8.1)では亀裂にとどまらずプレートが折れてしまい大地震となりました。

沈み込んだばかりの場所で起こる地震 (図のB)

大陸プレートの下に沈み込んだ海洋プレートは、アセノスフェアという高温で少し流動性のある固体の中に潜り込んでいきます。

ここでは、プレートがそれ自体の重さで下に曲がって亀裂が入り、地震が発生していると考えられています。

沈み込んだ場所全体で起こる地震 (図のC)

プレートがアセノスフェアの中を沈み込んでいくと、やがてメソスフェアというアセノスフェアよりも地球の内部にある層に到達します。

この層は硬いので、プレートはそこから先に進むことができず、つかえてしまいます。

しかし、プレートは動き続けようとするため、沈み込んだプレート全体に無理に圧縮する力が働き、地震が発生します。

この種類の地震と、沈み込んだばかりの場所で起こる地震は、深さ百km以上の場所で起こるもので、深発地震といいます。

深発地震が多発する場所は、「深発地震面」または発見者の名前より「和達−ベニオフ面」と呼ばれています。

深発地震面で発生する地震は、大きいものでもM7台で、余震は少ないのが特徴です。

プレート内地震


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