地震発光 | ||||||||||
地震年表 |
地震発光とは、地震の直前に震源付近の空が明るく光る現象です。1995年の兵庫県南部地震の前にも起こり、撮影もされています。とても不思議な現象のように思われますが、これも電磁波で説明することができます。 宇宙線 地球には、太陽などの他の星から出た宇宙線と呼ばれるものが降り注いでいます。この正体は、電子や原子核、電磁波などで、大きなエネルギーを持っています。そのため、これらが原子や分子にぶつかると、原子核の周りを回っている電子をはね飛ばしてしまうことがあります。ですから、空気中にはいつも、そのようにしてはね飛ばされ原子核の周りを回っていない電子があります。 地震の直前 地震の直前、震源付近からは電磁波が発生します。すると、空気中に電界ができるので、漂っていた電子は電界から力を受け加速します(原子は電気を持っていないので力を受けません)。そして、空気中の他の原子にぶつかります。このときに、宇宙線ほど大きなエネルギーを持っていない電子は、原子核を回っている電子を完全にはね飛ばすことができませんが、電子を原子核から少しだけ引き離すことくらいはできます。しかし、電子と原子核は引き合うので、すぐ元の場所に戻ってしまいます。実はこのときに、電子が持っていたエネルギーの一部が光となって発光するのです。
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