宙飛行士が中心的に使用するスペースは、実験や研究を行うためのいろいろな装置が置いてある6つの「実験モジュール」、寝泊りの生活をするための「居住モジュール」があります。そのほかにも、幅広い範囲で、観測や実験を行うために、いくつもの機能が設置されます。

サイズ

大きさは約110m×約75m、重さは約415t。サッカーフィールドと同じぐらいのサイズです

与圧部(人間が過ごすことができる圧力をたもっている部分)

全部で、1140cm3の広さ。この中の空気は、地球とほぼ同じ状態になっているので、人間は宇宙服なしで生活することができます。圧力は同じでも、重力は地球より軽いので、人間は浮いてしまいます。そのため、足元を固定するための器具や、移動のための、「ハンドレール」という手すりも、船内のあちこちに設置されています。
「実験モジュール」
・アメリカの「ラブ」 
・日本の「きぼう」 
・ロシアの研究棟2棟 
・ヨーロッパ各国の実験棟 
・セントリフュージ
の6棟があります。

「居住モジュール」
・米国の居住棟 ・ロシアのサービスモジュール
の2棟があります。しかし、居住モジュールは、各国の宇宙飛行士が共同でつかいます。中には、トイレはもちろん、ベッドルーム、シャワールーム、運動するためのスペースまで、宇宙飛行士が、快適に生活できるような設備がされています。

「ノード(接続部)」
モジュールとモジュールをつなぐ接続部分で、完成後は、倉庫として活用されます。「居住モジュール」ができあがるまでは、この部分が居住空間になります。同じく倉庫の役目をする「ドッキングモジュール」というものも存在しています。

太陽電池パネル

地上での、ソーラーパネルと同じ役割をはたすものです。太陽の光を受けて発電し、船内の電力を供給します。常に太陽の方向を向くようにパネルが回転するので、どんな方向を向いても発電を続けることができます。

ロボットアーム

各モジュールなどの、宇宙ステーションの大きなパーツを宇宙空間で、組み立てるときにつかいます。その名のとおり「ロボットの腕」。船外での作業に活躍します。宇宙ステーションの中心部にある、「トラス」という構造体の上に設置されています。

「きぼう」日本実験棟