システム
ハードウェアとソフトウェア


・ハードウェアとソフトウェア

 CGシステムも一般に入力装置処理装置記憶装置出力装置の4つの装置から構成されていることは、他の情報処理システムと同様です。しかし、それらに比べて画像情報をより効率的に扱うための特徴を備えています。

ハードウェア

 画像データは文字データに比べると必要なメモリが多く、しかも動画では静止画よりはるかに多くなります。また、3次元CGなどで写実的な画像を生成するためには複雑な計算を繰り返す必要があり、ワークステーションの中にはCG処理を専用に行うハードウェア(グラフィックエンジン)を組み込んだものもあり、グラフィックワークステーション(GraphicWorkstation : GWS)とよばれています。

ソフトウェア

 コンピュータ内に図形、画像を生成するためには、画像入力装置を用いる方法と、システムと対話式で画像を作成していく方法とがあります。3次元CGではとくに後者のソフトウェアをモデラとよびます。モデラで定義された形状や3次元シーンにおける各種の設定をもとに画像を生成するソフトウェアがレンダラです。
 アプリケーションとしてシステムを構築する場合には、CGでも他の情報処理と同様にメニューの構成や表示の仕方、指示の与え方などのユーザインタフェースの良否がシステムの性能を左右します。最近のシステムではメニューにアイコン(絵記号)をとり入れたグラフィカルユーザインタフェースGUI)が主流になっています。
 このようなCGのソフトウェアの開発にはGKS(Graphical Kernel System)やPHIGS(Programmer's Hierarchical Interactive Graphics System)などの標準グラフィックライブラリが利用されています。

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