米の種類

米は、もち米とうるち米に分けられ、うるち米はさらにジャポニカ種とインディカ種に分けられます。この2つの種類分けは日本人の加藤博士が行いました。

ジャポニカ種(日本型)

内地米と呼ばれる。丸っぽい形をして、炊くと粘りが強い

インディカ種(インド型)

外米と呼ばれる。細長く、炊いても粘り気が少なくさらさらしていて、くっつきにくい。

*もち米とうるち米

 もち米もうるち米(ふだん食べる米のこと)も稲で育ち、形もほとんど同じです。では、もち米とうるち米の違いはどこにあるのでしょう。
 米は「でんぷん分子のあつまり」です。ひとくちにでんぷん分子と言っても、そのでんぷん分子には種類があります。その中のアミロース、アミロペクチンという種類がありますが、このでんぷん分子が米と深く関わってきます。

アミロペクチンというでんぷん分子は、お餅がよく粘る原因です。うるち米のでんぷん分子はアミロースが20%、アミロペクチンが80%の割合でできあがっています。しかしもち米のでんぷん分子はアミロペクチン100%の割合になっています。だから、お餅は普通の炊いたご飯(うるち米)に比べてよく粘るのです。このでんぷん分子の違いが、もち米とうるち米の違いになります。


うるち米


もち米

*日本のお米の銘柄

日本のうるち米には、地方によってたくさんの銘柄のうるち米があります。
おいしいので有名なのは、新潟県魚沼地方でとれるコシヒカリという銘柄ですが、その他にもたくさんおいしい銘柄のうるち米があります。右の図は、それぞれの地方でとれる代表的な銘柄をあげてみました。

それぞれの土地の気候に合わせて植えられる米の銘柄も変ってきます。寒い土地には寒さに強い銘柄のイネを植えたりと、それぞれ地方で工夫します。