●データの整理・分析の方法

名前

KJ法(Kawakita Jiro method)

説明

 文化人類学者の川喜田二郎が提案した問題解決法です。

アイディアや意見をまとめていく代表的な方法。情報を整理するときに役立ちます。

手順

  1. 一件のアイディアや情報につき、一枚のカード(ポストイットなどが便利)に記入していく。
  2. そのカードを関連するもの同士でまとめていく。
  3. そのカードのグループにタイトルをつけていく。
  4. さらにそのグループ同士の関係を考えてまとめていく。
  5. グループを整理していき、ひとつの形にまとめあげる。

●データ・アイディアの収集方法

名前 ブレーンストーミング(brainstorming)
説明  集団で独創的なアイディアを出すために、自由討論式で行います。よく、企業でも使われる方法です。
グループを作り、その中で4つのルールを守りながら、自由に意見を述べていきます。

そのルールとは・・・
・批判禁止。相手の意見の批判はしない。どんなに変なことを言っても容認することが大切。
・自由奔放。自由に思いつくまま発言する。
・質より量。質を追求せず、とにかく短時間でたくさんの意見を出す。量を多くすることが質に結びつく。
・結合・便乗歓迎。他人のよいアイディアは活用して自分の意見にしてしまっても良い。自分の意見と他人の意見をくっつけてしまうことによって新しいアイディアが生まれてくる。

手順
  1. グループを組み、その中で自由討論形式で話し合いを行います。
  2. 話し合いの中ではとにかく意見を出し、それが正しいかどうかの判断は後回し、思いついた意見は活発に次々と述べていきます。
  3. 自由に意見を話せるようにするために、意見の批判や、相手をいじめたりしてはいけない、などの4つのルールを守ります。

(一つの結論についての話し合いではなく、最終的な結論を求めない方法です。)

 

名前 マインド・マップ
説明  マインド・マップ(心の地図)は、1970年代初め、頭脳研究家のトニー・ブザン氏によって作られました。

 この方法は頭の中に漠然とあるアイディアやテーマを、キーワードや色や絵を使って一枚の紙の上にあらわしていく技法で、とても手軽で簡単です。絵やキーワードを使うことによって、その考えが整理、分析、細分化していきます。また、新たな側面からテーマを見ることができるようになり、気づかなかったことが見えてきます。

手順
  1. 一枚の紙の真ん中にテーマとなる絵とことば(キーワード)を書きます。
  2. この絵とことば(キーワード)を中心にして連想していきます。
      (この真ん中に書いた絵とことばは、「セントラル・イメージ・マーク」と呼びます。)
  3. 紙の真中に書いたセントラル・イメージ・マークから放射線状に線を何本か引き、それぞれに真ん中のマークから連想されるキーワードを書いてつないでいきます。自由に、なるべく多くあげてきましょう。
  4. そうしてあげた各々のキーワードから、さらに連想されることばをつないでたくさん上げていきます。
      (絵を描いたり、符号を使ったり、色をつけたりして自由に連想したものを紙一杯になるまで書いていきます。このとき、思いついたキーワードがばかげていたり、無関係そうでも残しておくことが大切です。)
  5. 紙一杯に連想したことを書いて終わったら、もう一度、今度は整理・分析する気持ちで見てみましょう。
    その紙面からたくさんの情報や考えの流れが見えてきます。
  6. 順序などを考えながら新たな紙に再整理して写していきます。このときに、全く関係ないキーワードや伝えたいことからはずれているものは削除します。このように考えを再整理することが大切です。

++出来上がったマインドマップ++

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