メモリ

 プログラムやデータは、CPUから直接高速に読み書きできるメモリに保存されます。
メモリは前項で説明した通りのRAMとROMに分けられます。
このうちRAMはさらにDRAM(ダイナミックRAM)、SRAM(スタティックRAM)に分けられます。必要に応じて使いこなしましょう。

 メモリチップを基板につけ、接点でマザーボードと接合します。この接点の片面のものがSIMM、両面のものがDIMMといいます。ノートパソコンでは、144ビットのSODIMというメモリモジュールが使われています。メモリモジュールはECC(データ記憶部に訂正用のパリティビットを付加するもの)付きのものがあります。

 ビデオメモリはビデオボード(グラフィックスボード)に搭載されているメモリで、グラフィックスメモリとも呼ばれています。ビデオ表示処理は、多くの色、高解像度の画像を処理するために高速で記憶容量が多いものが必要とされています。

 キャッシュメモリにはCPUに内蔵されているものと外部でメインメモリとの間に位置する2つがあります。
キャッシュメモリは、CPUの処理速度に比較すると低速なメモリのアクセスを高速化する技術として、メインメモリ(DRAM)より高速なSRAMを使います。低速で毎回アクセスするのではなくCPUが読み出したデータを高速なほうに蓄える。これによってアクセス速度を高速化できるようになります。

 アプリケーションプログラムによって大きなメモリ容量を使うことがあります。またマルチタスクのOSの場合も複数使うため、実メモリだけでは足りなくなります。そこでハードディスクを実メモリの代わりに用いる仮想メモリが考えられました。
 仮想メモリではページと呼ばれる単位でディスクとデータをスワッピング(交換)します。これは、あまり利用されないデータをディスクに書き出し、必要になったところで実メモリに読み込むような作業をします。

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