動詞の活用1

動詞の活用は古文を勉強するなら絶対に覚えなくてはならないもの。
動詞の意味がわからないと、本文の要旨も読み取ることは出来ません。
ルールを覚えて、しっかり動詞の活用を頭に入れましょう。


て何

◎古文動詞の変化の仕方

古文と現代文とで、変化をしない動詞もあるにはあるのですが、たいがいはそのもとの形、つまり原型を変化させてしまいます。だから、動詞の意味がよくわからなくなってしまい、古文が読みにくく感じるのですが、動詞の変化の仕方には鉄則とも言えるべきルールがあります。それさえ覚えてしまえば、たいがい迷うことはありません。
ルールを見る前に、ちょっと古文動詞に変化した動詞の原型を見てみましょう。現代語の形を考えてみてください。

・咲く ・たぶ ・あり ・受く ・ぬ ・来(く)…

なんだか略されてしまっているみたいに、意味のよくわからない語もありますよね。
答えは、

・咲く ・食べる ・ある ・受ける ・寝る ・来る、です

「咲く」は分かるけれど、後の動詞は少し分かりにくいですね。変化の鉄則を知っていれば、なんなく現代文の形から古文動詞へと、変化させることが出来るのです。それは、
・「〜ない」を付けて、「〜(a)ない」になるかどうかを見、なればそのまま、ならなければ「〜ない」の前の文字を(u)音に変える。

これがそうです。考えてみましょう。

・咲く・・・ 咲く+〜ない→咲かない、 咲か「(a)ない」となるので古文でもそのまま。
・食べる・・・ 食べる+〜ない→食べない 「(a)ない」とならないので、「べ」を(u)音、つまり「ぶ」に変えて、「たぶ」

こんな感じです。下で詳しく説明します。

方たちへの紹介・説明です。ずばり古文とは何か?について書かれてあります。

◎動詞の活用

皆さんもご存じのように、動詞って、現代文でも沢山活用しますね。そして動詞に様々な意味の幅を与えているわけです。それは古文でも同じなのですが、古文の場合は活用の仕方が、現代文とは少し異なります。
ルールがあるので、それを覚えてしまえば簡単です。まず
活用の種類から見てみましょう。
動詞の活用には、次のような物があります。

四段活用 下一段活用 サ行変格活用
上一段活用 下二段活用 ナ行変格活用
上ニ段活用 カ行変格活用 ラ行変格活用

の、9種類です。ちなみに現代では、5種類に減ってしまっていますが、だから難しく感じてしまうのかもしれませんね。
そして、その中に
未然・連用・終止・連体・已然・命令、という活用形があるのです。

活用形というのは、例えば四段活用の動詞「咲く」だったなら、

活用種類 活用した形 続ける言葉 意味
未然 → 咲か 打ち消し等。未来。
連用 → 咲き 用言につく。とにかく「〜て」
終止 → 咲く 文を終わらせる。
連体 → 咲く こと 体言につく。とにかく「〜こと」
已然 → 咲け すでに実現した事がら等。
命令 → 咲け 〜(e) 命令する形

というもの。どのように活用するか、つまり「続ける言葉」を頭に入れておけばいいでしょう。
ここで、
変化する語尾の行を、その動詞の活用の行といいます。「咲く」は、カ行四段活用の動詞という風に表します。

活用の種類はとりあえずとして、今は、未然は「〜ず」に付く、連用は「〜て」に付く、終止は「〜。」に付く…というように未然、連用、終止、連体、已然の形を覚えておいてください。これは、先に書いた四段、上一段、上二段、下一段…と続く動詞の活用の種類全てに言えることです。

活用の種類については、次項で解説していきますので、今はこういう物なのだ、と理解してくれていればOKです。
問題では、この語は何活用の何形?と聞いてくることが多いです。ポピュラーな問題ですね。

『何行何活用の○○(動詞)の何形!』と言えるようになるとベストです。
では、次はそれぞれの活用について見ていきましょう。

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