問題点

 

  後継者不足  


 いま一番問題となっているのが、後継者不足、若者不足です。
 漁師になりたがらない若者がどんどんとかいへと移ってしまい、漁村に住む若者が減っているのです。つまり今、実際に働いている人達のほとんどが50代を越える人ばかりで若い人達がいない
ということになります。
  今後この人達がさらに高齢となってしまった後に、誰がこの仕事を引きつぐのかというのは重要な問題なのです。
  では、漁業を引きつぐ人たちがいなくなってしまったら、一体何がいけないでしょうか?実ははたくさんの問題が浮かび上がってきます。もし戦争が起こり、他の国からの日本への輸出品が止まってしまったら…? 私たちは何を食べて生活すればよいのでしょうか? もう一度考えてみなければいけません。

環境の悪化


 
もう一つの問題点は、魚をむやみにとりすぎたことによる資源の減少です。
  少し前までは魚はいくらとってもいなくならないものだと考えられていたため、とれるだけ魚をとっていた時がありました。しかし実際は、生態系へ影響をあたえるほど魚の数は変動しました。どのような世界でも、生き物はみんなバランスを保って生活しています。
  たとえば、いわしのような魚はプランクトンを食べて生きています。このいわしをまぐろなどが食べて生きています。もし、たくさんのいわしをとってしまったら、いわしに食べられるはずだったプランクトンが異常に増えてしまいます。逆にまぐろは食料を失いだんだん数が減ってゆくのです。
  この生態系を一度こわしてしまうと元に戻るのがとてもこんなんであったり、二度ともとの状態に戻らなかったりします。このようなことが繰り返されたために今、全体的な海の資源が減少しているのです。

 

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