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無線通信の歴史は案外浅く、およそ１００年程です。
しかし、『電磁波』の発見には１８６４年、イギリスの物理学者「マクスウェル」が予言してから、 ２４年も経ってから、ドイツの物理学者「ヘルツ」が実験で証明しました。

１００年前の１８９７年に今の郵便省で、約１マイルの通信実験に成功しました。その後は、延々距離を延ばし、３０００kmまで成功しています。
ちなみにこれらの実験は、電波を出したり切ったりするものだったので、トン・ツー式の、いわゆるモールス信号で行われました。

日本海軍が無線に着目したのは１９００年で、次の年には、最初の兵器仕様の通信機である「３４式無線電信機」が開発されました。
１９０３年には改良を加え、「３６式」を完成し、２００マイルの通信を可能にしました。これが、日露戦争における決戦の舞台となった
日本海戦の第一報「敵艦見ゆ」を哨戒艇信濃丸から発する無線機となりました。