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○移動通信の実用化へ
 移動通信が実用化されるのは第二次世界大戦が終わってからです。

 ちなみに音声によって通信が可能な無線を発明したのが日本人だということは意外に知られていないと思います。

 無線にとってもっとも重要な事は、いかに連続的な電波を発生させられるか、ということです。そこで、烏潟右一、横山英太郎、北村政治郎がそれぞれの頭文字をとって『TYK式放電ギャップ』というものを開発して電話機の実用化に成功しました。

 その後は、公衆サービスとして、港湾内に停泊する船舶に対する船舶電話が1953年にサービスされました。1957年には近鉄名古屋〜大阪間で列車電話が開始、1960年には東海道線に導入されるなどして、急速に普及が始まります。

 個人の通信手段としてはポケットベルが1968年に、自動車電話が1979年と、歴史が浅いのが分かります。