(1).選考方法について
ノーベル物理学賞の授賞機関は、名実ともに北欧きってのアカデミーである「スウェーデン科学アカデミー」が担当します。選考方法は、まず推薦権を持つ専門家に推薦を依頼し、推薦された候補者を「ノーベル委員会」という委員会が絞り込んで8人から10人の最終候補者リストを作ります。その中から、さらに選び、アカデミーの総会で誰に受賞するか最終決定されるのです。ちなみにほかの賞にも言えることですが、賞は紙で発表されたものでないといけません。例えば、インターネットに乗せるだけでは受賞資格はない、と判断されるのです。
2).受賞者の例
第一回の物理学賞はX線の発見で有名なレントゲン氏です。そのほか、放射線研究で有名なキューリー夫妻(婦人は化学賞も受賞)、相対性原理で有名なアインシュタイン氏(ただしさまざまな事情で、受賞研究は「光電効果の法則の発見」となっています)、中性子の発見で有名なチャドウィック氏も受賞しています。また、日本人とっても、4人受賞していることから馴染みの深い賞です。
物理学・化学賞のエピソード