眼視観測



流星は望遠鏡も双眼鏡も何も使わないので楽しむのが一番いい。

 眼視観測とはつまり、眼で見る観測の事です。

 これが、誰でも手軽であるし一番楽しいです。

 望遠鏡や、双眼鏡を使ったことがあるとわかるように道具を使うと視野が狭くなります

 あるものを大きく見ようと思えばほかの範囲にあるものは見えなくなりますね。

 これは、流星観測に向きません。なぜなら流星はどこに出るかが解らないからです


観測の仕方

 観測の仕方は、簡単です。

 観測というよりレジャー感覚で楽しみたいたい場合は、好きな空をじっと眺めていてください。

 散在流星は一年中見えますが、出現の多い群流星の極大日に見るとよいでしょう。

 このときの注意するポイントは・・

  1. なるべく暗いところでみること
  2. 月明かりがあるときは、つきのない方をみること
  3. インターネットなどで情報を調べてから行くこと(リンク集参考)
  4. 大人の人と見に行くこと
  5. 近所迷惑になるので夜中騒がないこと
  6. ゴミなどを散らかさないこと
  7. 首の疲れない方法をかんがえること
  8. 夜は寒いので、防寒対策をしっかりすること

写真は、少し大げさではないか?
と思うかもしれませんがこれで夏でもちょうどいいです。
(北海道の話しではありますが)、夜は想像以上に冷えるものです。
観測はじっと何時間も外に居るわけですから。
ちなみに、これは海で使ったりする簡易ベッド(「はじめに」参照)に
シュラフを置き中にくるまり、ブルーシートで包んだ物です。
ブルーシートは夜露をさけるためです。
※冬の(しし座の時期など)観測時はうたた寝に注意する事!
(凍死の可能性あり)
 観測に必要なものを一通りまとめました。ご覧ください。→観測に必要なもの



本格的に「観測」したい場合・・

 基本的にあまり変わりありませんが、観測としてデータを作るとき

 記録すべき事は日本流星研究会記録様式によると・・・

1.年月日・・観測日を記録します。
2.観測開始時刻・・観測を始めた時刻です。日本時間かどうかも明記
3.観測終了時刻・・観測を終えた時刻です。ここで注意すべきことが、二日にまたがる観測の時は30時制を使うこと。
            たとえば15日の夜から16日の朝5時までの時は、15日29時とします。
4.分・・開始時刻から終了時刻までの時間を分で記録。
5.全流星数・・見ることが出来た流星の数を記録。
6.最微星・・視野に入る星の中で見ることが出来る、もっとも暗い等級を記録。※等級について
7.雲量・・視野を10としたときの、その中を占める雲の割合。
8.方向・・観測の方向です。真上を見たときは天頂。ほかは北・南・東・西など
9.観測地・・観測の場所を市町村まで。
10.観測者・・観測した人の名前です。


 大変そうに見えますが、要は時間を決めて流れ星を数える事です。

 3〜4人でチームを作り、それぞれが自分の担当する空の範囲を決めて
 「○○群!!」「○等級並!!」などと出現のたびに声に出すようにし、
 それを一人が記録するという方法で行うとよいでしょう。
 実際に、私達が高校生天体観測ネットワークの
 獅子座流星群のオリエンテーションにてみせてもらったビデオに
 出ていた観測者のひとたちは、「しし!!しし!!獅子!!」と叫んでいました。

 また、カウンターが有れば、大出現のときは便利でしょう。

 また、観測の時に注意すべきことが、その流星が何群なのか逆にたどって調べること。※意味が分からない人は群流星へ