ヒステリーの治療

フロイトは生理学研究所でヨゼフ・ブロイアーと出会い、交友します。
ブロイアーはフロイトよりも年上で、学歴もありました。帰国した後は開業し、主にヒステリー患者を診ていました。 そしてブロイアーと共に催眠療法を使っていました。


当時、ブロイアーの患者でアンナ・O(本名、ベルタ・ハッペンハイム)という女性がいました。
ブロイアーはフロイトにアンナを紹介し、フロイトはかなりアンナに興味を持ったそうです。
アンナは若く、知的な女性で、多くの症状に悩んでいました。さらにアンナは正常な大人と、幼稚な子供との二重人格でもありました。


ある日アンナが「水を飲めない」と言っていたのに、そのことについて詳しく話し終えると、ゴクゴクと水を飲むという事がありました。
ブロイアーがアンナに催眠術をかけると、アンナ自身も忘れていた事なのですが、昔、家に嫌っていた家庭教師がいて、その家庭教師の飼っていた犬がコップで水を飲むのを見て、それ以来水を飲めなくなったという事実がありました。
それを思い出してからは、水を飲めるようになりました。