フロイトの生涯3

フロイトは成績は高校までずっとトップクラスで、ウィ−ン大学医学部に進みました。
大学を卒業後、ブリュッケ教授の助手になり、神経系に関する解剖生理学的研究を始めました。顕微鏡を使い、ウナギやザリガニなどの下等生物を研究対象としていました。研究が終わった後、学位もとり、教授を目指しましたが、結婚したために、生計をたてていくため研究者はあきらめ、臨床医なるために研修を始めました。

そして「コカインをモルヒネの代わりに麻酔薬として使えるのでは」という考えをもとに研究したこともありました。コカインは、初めは流行し、多くの人の手に出回りました。しかし、危険な副作用があるとわかると、すぐに誰も使わなくなりました。
なのでフロイトは、コカインの研究をしていたので、周りから白い目で見られるようになり、さらにフロイトがコカインを勧めたために死んでしまった友人もいて、ずっと後悔をしていました。
しかも、目の手術に使うという特許が、フロイトの旅行中に同僚にとられてしまいました。

その後、フロイトはブリュッケ教授と共に研究した下等動物から、人間心理へ興味が移っていき、臨床医として開業し、医者として働くと同時に、治療法の開発や心のメカニズムの発見もしていくことになります。