|
「抵抗」にもさまざまに種類分けすることが出来ます。フロイトは大きく3つに分類しています。
| 1 |
「何も話したくない」「話す必要がないと思ったから言わなかった」などと言い訳して話そうとしない事です。
先ほども言ったように、患者は治療者にどんなささいな事でも話すのが原則です。
|
| 2 |
自分の知識を表に出して「抵抗」をすることもあります。精神分析の知識を持っている患者がいた場合、
治療者に意見や反論を求めて、質問したり治療者に対して反論をしたりするものです。
また、別のケースでは、強迫神経症の患者に多いされていますが、ある程度知識を持っている患者で、 表面上は、治療もスムーズに進んでいるように見えるが、実際は心の中で信じられないなどと不信感を持っていて、
病気はまったく改善されていないという事もあります。強迫神経症とは活していく中での些細な心配が、 心配で心配でたまらなくなり、生活していく中で支障が出てきてしまうものです。 |
| 3 |
患者が過去に重要な存在だったものを治療者に見たてて、感情を繰り返しぶつけてしまうことです。
これは患者は、治療者に、治療者自身の無力さと痛感させたり、失敗をさせようとしているようです。 |
しかし、「抵抗」ととらえて、下手に患者を拒絶すると、患者は腹を立て、治療者との信頼関係が失われる可能性もあります。
治療者は患者の対応が「抵抗」かそうでないかを見分け、治療にあたらないといけない。
「抵抗」は患者の過去の重要な出来事が含まれていたりするので、正しく利用できれば分析の手がかりになります。
|