ハンドインハンド中央大会2004
関東学習会「ユニセフスタッフに聞いてみよう!」
その1


 今年は、ユニセフ子どもネットの一員として、「第26回ハンドインハンド中央大会」に参加してきました。
 東京近辺(神奈川埼玉千葉なども)に住む18人のネットワーカーが参加しました。場所は恵比寿ガーデンプレイス。募金活動を始める前には、ユニセフアフガニスタン職員・長田典子さんのお話も聞きました。
 中央大会の様子についてご報告します。

 午後12時20分。私は一緒に行った小学6年生の女の子と新宿駅に到着しました。すでに10名ほどのネットワーカーが集まっていました。ユニセフのスタッフの方々も集まっておられ、なんだかワクワク。ガーデンプレイスに移動する途中で数名のネットワーカーの方と自己紹介をして、WWCDのことを知ってくれていた方、またウェブディベートにも参加してくれていた方などに出会えて私は凄く嬉しかったです^^
 ガーデンプレイス内の一室で、まずは長田さんのお話を聞くことになりました。

長田さんは、2001年からアフガニスタンのカブールで、先生のトレーニング・教材提供・予防接種推進・ビタミン剤の配布・水の支給などを行っているユニセフスタッフ。一時帰国中このハンドインハンドに参加してくださいました。 他の国のスタッフと他の機関とも連携をとりながらお仕事をされているとのことなので、さすがに英語はばっちり!と言った感じでした。(私は「きっと5ヶ国語くらい喋れるんだろうな〜」と思っていたのですが、長田さんに尋ねたら、「二ヶ国語だよ〜!日本語と英語!」とのご返答[笑])

  長田典子さん    学集会の様子
  アフガンユニセフスタッフ長田典子さん  18人のネットワーカーが学集会に参加 ©日本ユニセフ協会
  ©日本ユニセフ協会

 アフガニスタンでは今、2400万人の人口の半分が18歳以下で、ユニセフでは12歳までを保障しているそうです。戦禍に巻き込まれ、8割の学校が破壊してしまっているとか…そんな中、学校に通う子どもたちは、半日30〜100人の詰まった教室(とは言え窓もない教室)で国語・社会・理科などを勉強するそうです。もちろん残りの半日は家のお手伝いという子どもたち。家の事情で学校にこれない子どもたちもまだまだ多くいるそうです。
 1000人中170人〜250人が5歳の誕生日を迎える前に亡くなっている一方、一人の女性は生涯6〜8人の子どもを産むという現実があるそうです。
 戦争が落ち着いてもなお、1ヶ月に100人ほどが地雷で亡くなっているそうです。生きていくために危険を侵しても地雷の埋まっている農地などに入っていく人もいるという悲しい現実もあるとのこと…。(地雷については今後WWCDでも取り上げる予定です。)

 長田さんの話の中で、「アフガニスタンの人たちにアイデンティティというものはない。」ということを聞き、私にはまったく想像できない世界で、恐怖さえ感じてしまいました。「自分」というものが認められない世界ってどんなものなのだろう、と。
 そして、「teen-ager<十代>はない。」という現実。
そのアフガニスタンに今、必要なこととは―――「今は国の中が部族でばらばら。”一つの国の方が得”という考え方を持ち、「アフガニスタン人自身が考えること」が必要」
 そして、日本にいる私たちにできること―――「”自分たちは幸運なんだ”ということを感じてください。自然と無駄遣いをしなくなると思います。」
 と長田さんはお話してくださいました。

 長田さん、非常に貴重なお話ありがとうございました。これからも大変な環境の中ですが頑張ってください!!


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