難民
このページを訪れてくれたほとんどの方が「難民」という言葉を知っていると思います。それくらい世界では今、難民が注目され
ています。私たちの生活からは考えられない難民の生活に少し触れてみましょう!
難民は1951年に制定された「難民の地位に関する条約」で、「人種、宗教、国籍、政治的意見、特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受ける又は迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた」人々と定義されています。
この難民が、世界では約2000万人もいると言われています。
難民と呼ばれる人たちがいるからには、難民になった理由があります。
1)民族・宗教
世界にこれだけの人たちがいれば民族も、宗教も違います。そして、それが難民と呼ばれる人たちを作ってしまう大きな原因の一つと言っていいでしょう。
2)政治
自分達の利益しか考えない政治をした人たちのために難民を苦しめることになりました。主にヨーロッパやアメリカがその例としてあげられます。
3)自然災害
洪水、干ばつ、地震、火山噴火などのために住み慣れた家から離れなければならなくなることもあります。
難民には、アメリカやヨーロッパなどなどの先進国へ移り住んでいる人もいますが、ほとんどの難民は「難民キャンプ」で生活しています。
難民キャンプは、安全が保障されているだけでなく衣食住などを提供してくれる場所でもあります。難民キャンプは世界中にあるのでその建物はさまざまです。
食事は1日1900キロカロリーとっています。子どもや妊婦さんなど栄養をきちんととらなければならない人たちも大勢います。もちろんこのキャンプ内に診療所を設け、
子ども達に予防接種なども行っています。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などさまざまな機関が援助を行っています。援助内容としては、食糧や水、住居などを提供するだけでなく、難民条約に基づき難民の人権を尊重し、
帰還や再定住を支援しています。