森林破壊

原因と現状

 森林伐採、焼き畑など、密林の中での生活をするために行われてきたことで、多くの森林が失われています。
森林伐採は、先進国輸出向けのもので、輸出の2割は特に日本へのものだと言われています。先進国の動きも大きく関係している分野なのです。
焼き畑は、土壌の悪い熱帯雨林地帯で農業をするために、土地を燃やしてその灰を肥料にするものです。これらの地域ではこれが伝統の農業となっていて、どんどん広がっていっています。

熱帯林では、有機物の分解が速いため、土壌の圧さは数cmしかありません。そのため、伐採や焼き畑でむき出しになった土壌は、雨季の豪雨で洗い流されてしまい、再びもとの熱帯林にもどることはできません。

問題

 急速に進んでいて、↑の通り、一度むき出しの土壌になってしまったところは元に戻りません。一刻も早く大量伐採や大規模焼き畑を止めることが大事です。

対策

様々な団体の協力で、焼き畑農業以外の農業をとるように働きかけがなされています。
輸入木材の問題は先進国が自ら規制する必要がありますが、まだ大きな動きはありません。

コラム*焼き畑農業は自然と調和した農業だった
 焼き畑農業は本来、自然とうまく付き合っている農業でした。森林の一部を焼き払い、灰を肥料として使い、その土地が()せたら場所を移る。そして移った場所がまた痩せたら、その頃にはもう元通りになっている前にいた場所に戻る、それを繰り返すのが焼き畑農業です。
しかし、人口が急激に増えたため、次々に森林を焼き払った結果、森林の再生も行われなくなり、森林が消えていくという事態が発生したのです。


マングローブ林破壊

原因と現状

 インドネシアの川に広がるマングローブ林。これが今、えびの養殖場を作るために破壊されています。
 マングローブの根元には多くの生物が住んでいて、これらが環境に大きく影響してきます。

問題

 養殖されたえびは先進国、特に日本向けで、養殖者の生活と共に考えていかなければなりません。

対策

 一般企業を中心にマングローブ林の植林がなされています。



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