少年兵
みなさんも一度は少年兵という言葉を聞いたことがあると思います。最近では子ども達が戦争や紛争にまきこまれ兵士として前線へ行かなければならないこ
とが多くなっています。現在世界には18歳未満の兵士が約30万人もいると
言われています。少年兵はいったいどんなことをさせられるのでしょうか。考
えるだけでも恐ろしいですね。しかし、これは同じ子どもとして目をつぶって
いいことではありません。少年兵が少しでも減るように、少年兵の助けになれ
るように少し勉強してみましょう!
少年兵と呼ばれる子ども達に自ら兵士に志願する子どもなんてほとんどいま
せん。そのほとんどが誘拐されたり拉致されたりして無理矢理兵士にさせられ
ています。
少年兵=子ども兵士です。しかしすること(させられること)はさまざまで
す。食事の準備をさせられたり、武器を持たされて人を殺させたり、物資輸送
の手伝いをさせられたり。時には性的搾取の対象とされることも少なくはあ
りません。
武器を持ち人を殺すことは簡単なことではありません。子どものその恐怖心を麻痺させるために薬物を飲ませたり注射することもあります。
近年少年兵はどんどん増えています。その理由のひとつとして武器の軽量化
があげられます。これまでの武器は重すぎて子どもには扱うのが困難でした。
しかしそれが軽くなれば子どもでも扱うことができてしまいます。例えば近年
よく使用されているのがAK47と呼ばれる自動小銃です。故障が少なく手入
れも非常に簡単なため、少年兵にも取り扱いが容易です。
また子どもは脅すとすぐに従うため兵士として扱いやすいのです。長引く紛
争では兵士となることが食糧を得る最終手段となることもあります。
このような少年兵を減らすためにはまず子どもの権利条約にある戦闘などへ
の参加最低年齢を15歳未満から18歳未満にあげることを採択し、子どもを
兵士にした当事者になんらかの刑事責任を追及できるようにすることが特に必
要です。