水質汚染
WHO(世界保健機関)が出した飲料水水質ガイドラインというものにより、各国が独自のガイドラインに沿って飲んでも害のないレベルまで浄化しているのが今の飲み水の現状です。
水質汚染のかつての原因は、産業排水や産業廃棄物によるものでした。それが今は、家庭排水が大きな原因となっています。中でも合成洗剤や台所排水が汚染している割合が多いのです。
発展途上国では、昔の先進国のように産業排水が多く出ています。きちんとした下水整備がされていない地方も多く、安全な飲み水が手に入れられないところも少なくありません。
個人個人の生活改善が求められていますが、一人一人にその意識を高めてもらうのはなかなか難しいことです。
また、たとえばエビの養殖をしているインドネシアでは、川が富栄養化するなどの水質汚濁が広まっています。ここで育つエビは輸出用で、日本も多くを占めています。先進国の手助けが必要な代表的な問題と言えます。(森林破壊・マングローブ林破壊参照)
日本では、水質汚濁防止法に基づき、工場排水の水質については細かい基準を定めています。しかし、生活排水への基準は対策が遅れています。個人個人の意識が重要になってきます。