まず、中国の経済がどのように発展してきたか見てみましょう。

中国は、四大文明の一つである黄河文明の発祥の地でもあり、古くから文化も発達し、それに伴って経済も発展していきました。また、古代から中世まで、中国は世界で有数の経済大国となっていて、生産技術の面でも世界をリードしていました。そして、紀元前四世紀ごろには「シルクロード」がすでに出来上がっていたということからも考えられるように、対外貿易も盛んに行われていました。けれども、19世紀以降、欧米で産業革命が大きく発展し、経済成長をする国々が現れたことや、中国がアヘン戦争(1840年〜1842年)などの度重なる戦争や内乱に見舞われてしまったこともあり、中国の国力は次第に衰えてしまう事態となりました。

1949年10月1日に「新中国」つまり中華人民共和国政府が樹立され、政治条件が整ってからは計画経済の体制(正式には「社会主義計画経済体制」といいます。)にのっとって中国の経済が行われてきました。けれども、1950年から1980年までの三十年間での中国が世界のGDPに占める割合は1%の増加にとどまってしまいました。

しかし、中国が1970年代以降、「改革・開放」と呼ばれる対外経済開放政策を推し進め、株式制度を導入するなど次第に市場経済化したことによって中国の経済成長は著しく加速しました。そして1980年代以降には中国の実質経済成長率は年平均で約10%に達するようになりました。