オゾン層とフロンガスの関係
それでは特定フロン(CFC)がオゾン(O3)を破壊していくメカニズムを説明します。
が、その前に少しフロンとオゾンについて知ってもらおうと思います。
フロンガスとは
フロンガスは冷媒として広く活用できる便利な物として使われてきました。
しかし特定のフロンガスはオゾン層を破壊してしまうという特性を持つために1987年ウィーン条約のもと
「モントリオール議定書」が採択され、先進国では特定フロン(CFC5種)を1995年までに完全撤廃すると宣言しました。
しかし日本では温室効果ガスの軽減に伴い、外国ですでに始まっていたフロンガス(CFC)撤廃の足がかりとなっていた
代替えフロン(HFC)を温室効果ガスの1種ととらえ、使用を控えるようになっていたため他の国よりフロン撤廃の活動が思うように
機能せず、「代替えフロンが温室効果ガスの一種だったため」と半分言い訳がましくしのいでいた感も否めません。
そこで登場したのはノンフロン冷媒(R600a)という物質で代替えフロン・ノンフロン冷媒ともにオゾン破壊係数は0ですが、
代替えフロンが地球温暖化係数が1300なのに対し、ノンフロン冷媒は3〜5と全体的によい数字を出しています。
ではなぜこれが使われなかったのかというと代替えフロンが不燃性なのに対しノンフロン冷媒は可燃性であるために管理が
難しいと言うことで、温暖化ガスだからと言いいわけしていたのにもかかわらず、ノンフロン冷媒を使ってるのは欧州で、
日本と米は主に代替えフロンを使っているという矛盾した状態になっています。
オゾンとは
オゾン(O3)とはその化学記号の通り、O(酸素分子)が3つ集まってできた物質ですその効果は、大体の紫外線を吸収してくれるというありがたい(?)物質で私たちの生活はこれによって守られていると言っても過言ではありません。
ではどうやってフロンガスはオゾン層をこわしていくのかを説明していきたいとおもいます。