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紙ヒコーキの飛ばし方&比較・検証


僕たち3人で紙ヒコーキを作り、研究したものをまとめています。どのファイルも無断で持ち出さないでください。



1.紙ヒコーキを飛ばすときの注意

2.それぞれの機種で違う飛ばし方

3.機種によって違うヒコーキの特徴

4.航空知識に沿った調整の仕方

5.航空学的な視点での比較



1.紙ヒコーキを飛ばすときの注意


ここで言う注意というのは、よく飛ぶようにするのにとっても重要なことです。
しっかり守ってみんなで気持ちよく飛ばしましょう。




a.周りに人がいないことを確認する


やっぱり、最初はこれです。とても重要です。人に当たると怪我をするかもしれないです。
紙ヒコーキは機種によって、10m近く飛ぶこともあります。よく確認してください。




b.広い場所でやる


ここの紙ヒコーキは、うまくつくれば良く飛びます。飛ばす人も遠くまで飛ばしたいでしょう。
ただ、家の中だと壁にぶつかってしまったりして、楽しく飛ばせないと思います。
なので、できるだけ無風の広い場所を見つけて飛ばしてほしいです。




紙ヒコーキを飛ばすときは広い場所で、周り10m近くに人がいないことを確認してください!




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2.それぞれの機種で違う飛ばし方


このサイトには、現在個の紙ヒコーキが公開されています。写真で見ても分かるとおり、
形は多種多様で、それぞれにどんな特徴があってどんなふうに飛ぶのか分からないと思います。
なので、ここではとりあえず、それぞれの機種でうまく飛ばすための飛ばし方を解説します。



写真解説
1.折り紙ジェット
飛行機
水平に投げる感じで、
手から放すときに少し
上向きにしてください。
最初に加速させてから
飛ばすまでの時間はなるべく
短くして、手首のスナップを
効かせてください!!

参考として、下の章の動画を
見るのも良いと思います!
2.ジェット機
このヒコーキは、飛行速度が
比較的ゆっくりなので、
飛ばすときもそんなに加速を
つけないでください。飛ばす
角度は、微妙に上方向です。

あまり強く上に投げると
失速してうまく飛ばないので
注意してください。
3.コックピット付き
@と同じ、スピードが比較的
速いヒコーキです。
加速開始から手を離すまでの
時間を短く、すばやく
飛ばしてください。

やや上向きに飛ばすと
うまく飛ぶと思います!
4.セミ飛行機
ここの紙ヒコーキの中で
一番安定していると
思います。なかなか落下しない
ので、飛ばすときもゆっくり
矢印の方向に飛ばしてみて
ください。

あまりうまく行かない
場合は、飛ばす角度を調整して
みてください。

上の表を見て、ぜひうまく飛ばしてみてください!


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3.機種によって違うヒコーキの特徴


「2.それぞれの機種で違う飛ばし方」で飛ばし方の違いを見てもらった通り、紙ヒコーキも
形や重さによって特徴がまったく違います。ここでは、動画を使ってそれぞれのヒコーキが
どのような特徴を持っているか調べていきます。




※高速回線用は MPEG形式です。RealOne PlayerWindows Media Player などで再生できます。
低速・中速回線用は WMV形式です。Windows Media Playerで再生できます。



動画特徴
1.折り紙ジェット
飛行機
モデム(低速)回線用 [49.6KB]

モデム(中速)回線用 [119KB]

ブロードバンド(高速)回線用 [1.20MB]
動画の通り、飛行速度が速いです。
すぐに向こう側の壁にぶつかります。
撮影場所は狭いですが、広い場所で飛ばせば
安定した飛行を見ることが出来るでしょう!

2.ジェット機モデム(低速)回線用 [54.3KB]

モデム(中速)回線用 [122KB]

ブロードバンド(高速)回線用 [1.20MB]
飛行速度は一般的と言うべきでしょうか。
そこまで速くないです。そのため急角度で
上昇しようとすると失速します。そして、
落ちる間に加速し、再び安定して飛行します。
動画で、壁にぶつかる手前で急降下して
いるのは失速しているものだと思います。
3.コックピット付きモデム(低速)回線用 [47.2KB]

モデム(中速)回線用 [100KB]

ブロードバンド(高速)回線用 [965KB]
動画ではあまり上昇していませんが、
もう少し強く投げると最初に上昇して、
徐々に高度が下がっていきます。
飛行自体は安定していて、他に比べて
左右にカーブすることが少ないです。
4.セミ飛行機モデム(低速)回線用 [63.7KB]

モデム(中速)回線用 [140KB]

ブロードバンド(高速)回線用 [1.70MB]
この中では最も安定し、かつ長く飛ぶことの
できる紙ヒコーキです。左右のブレも少なく、
急降下する心配もなくなるほど安定した
飛行を見ることが出来ます。
作り方も比較的簡単です。


このように、紙ヒコーキによって特徴はさまざまです。自分なりに工夫してみたり
いろいろ試してみるとおもしろいかもしれませんよ?!



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4.航空知識に沿った調整の仕方


紙ヒコーキも、本物のヒコーキとあまり変わらないんですよ。
飛行機は、エンジンの力で前に進み、空気と翼の力で上に持ち上がります。
紙ヒコーキは人間の力で前に進み、翼によって落下を最小限に食い止めています。
どちらも変わりないでしょう?スケールが違うだけです。




ですから、紙ヒコーキをカーブさせるときも、実際の飛行機と同じ考え方をすれば
とてもうまく調節することが出来ます。では、実際にやってみましょう。




ケースa「飛ばしてみると、すぐに右に曲がってしまうんです…」




このような場合、考えられるケースはいくつかあります。まず、確認してもらいたいことがあります。



(1)上から見て、翼の形、大きさは左右対称になっていますか?
(2)後ろから見て、翼の傾きは左右対称になっていますか?
(3)翼が折れていたりしませんか?



紙ヒコーキが曲がって飛ぶというものの原因の多くはこの(1)〜(3)にあります。
みなさん、よく確認してください。この3つの条件をクリアして、でもまだ曲がるという方は
翼の後ろの部分を少し折ってください。右に曲がる人は左の翼の後ろを少し上げて、
左に曲がる人は右の翼の後ろを少し折って、上げます。
紙ヒコーキは軽いので、折ったか折らないか
分からないくらいでも大きく変わります。このようなヒコーキのコースを変える方法は、
実際の飛行機のエルロンにあたるところで、原理は全く同じです
。エルロンについてはまめ知識
をご覧ください。左右に大きく曲がってしまう現象は、これで食い止められたでしょう。



ケースb「飛ばしてみたら、フラフラで、ぜんぜん遠くに飛ばないんです…」




この場合に考えられる原因は、1つです。機体が軽すぎるのです。なので、重くします。



ただし、機体を重くするといっても、適当な場所におもりを置いて良いわけではありません。
たいてい、紙ヒコーキの胴体の中心部分につけることが望ましいです。
ただ、紙ヒコーキによって様々なので、すべてにおいてそれが正しいとは限りませんから注意です。



おもりに使うものとして、ホチキスを推奨します。ホチキスは、どこにでも付けられ、はずすのも簡単です。
紙ヒコーキの大部分が後ろに集中している場合は、前の方にホチキスを。逆に、前に大部分が集中して
いる場合は後ろにホチキスを
とめて、重さを均等に、安定させてください。


後ろに大部分が集中しているヒコーキの例:2.のジェット機
前に大部分が集中しているヒコーキの例:1.の折り紙ジェット飛行機



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5.航空学的な視点での比較


さて、ここまで飛行機を作って飛ばしてみたり、この説明を読んできたりして、
「なんでこんなに飛ぶの?!」と思いませんでしたか?おもったでしょう??
ということで、ここでは航空学的に「なぜ長く飛べるのか」を解説していきます!




4.セミ飛行機



これは、セミ飛行機です。この飛行機は、胴体の前から後ろまで、全てが翼になっています。
特徴は、安定して急降下せずに長く飛んでいられるということでした。
この紙ヒコーキから予想される疑問は次の3つではないでしょうか?




A.なぜ左右にぶれないで飛べるの?
B.なぜなかなか下に落ちないの?
C.なぜ長く飛べるの?



Aの理由:4の「航空知識に沿った調整法」に書いてあるように、紙ヒコーキがフラフラする
原因は、ヒコーキが軽くて重心が定まりにくいからです。逆にいえば、フラフラしないというのは
適度な重さで重心が定まっていることになります。上の写真では分かりにくいかもしれませんが
作成の過程で前の部分を折り返しているので、(作り方参照)前のほうが後ろの方より重くなっています。




Bの理由:Aで前のほうが重くなっていたら、そのまま前に落ちてしまうような気がしますが、
それはこの紙ヒコーキの構造によってカバーしています。特徴としてさきに述べていた
翼が胴体の先から一番後ろまである、というのがそれです。翼の面積が大きいので、
下の空気が翼にぶつかり、翼を上にもちあげているような形になります。




Cの理由:これは、A・Bの答えを合わせたようなものです。Aにより、前のほうが重くなっているから
投げたら前から落ちていきます。しかし、Bの翼の力で空気抵抗が生まれ、なかなか下に落ちなくなります。
すると、重心はしっかりしていて、なおかつ長く飛べる紙ヒコーキができるのです。



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