26番
出典:「拾遺集」より

小倉山をぐらやま みね紅葉葉もみぢば 心あらば             いまひとたびの みゆきたなむ  
貞信公ていしんこう

■口語訳

小倉山の峰を美しくいろどる紅葉葉よ。 もし、おまえにも物のあわれのわかる心があるなら、そんなに散るのを急がずに、もう一度 天皇がここにいらっしゃるときまで待っていてくれないか。

■作られたワケ

忠平が宇多上皇のお供で小倉山のふもとに遊びに出かけたのは 、709年の秋も終わりに近づいたところ。上皇は「今年は小倉山の紅葉が特別にきれいだ。我が子・醍 醐にも見せてやりたいが、もうすぐ散ってしまうのだろうな・・・」といいました。
「上皇様の願いを何 とかかなえてさしあげたいものだ。」そう思った忠平は紅葉に向かってこの歌を作ったそうです。

13.html
■作者プロフィール

貞信公(880〜949)
藤原忠平。関白藤原基経の四男で、兄の時平・仲平とともに「三平」とよばれました。 醍醐天皇に仕え、長い間摂政・関白をつとめたおだやかな人物で、藤原氏がさかえるもとをつくりました。

もどる