百人一首☆一覧
1〜50首
クリックすると、その歌の詳しい内容が見られます!
001
秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ
天智天皇
秋
002
春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山
持統天皇
夏
003
あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
柿本人麻呂
―
004
田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ
山部赤人
冬
005
奥山に 紅葉ふみわけ 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき
猿丸大夫
秋
006
かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける
中納言家持
冬
007
天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも
安倍仲麿
―
008
わが庵は 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり
喜撰法師
―
009
花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせしまに
小野小町
春
010
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関
蝉丸
―
011
わたの原 八十島かけて こぎ出でぬと 人には告げよ あまのつり舟
参議篁
冬
012
天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ
僧正遍昭
冬
013
筑波嶺の みねより落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる
陽成院
―
014
陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし 我ならなくに
河原左大臣
―
015
君がため 春の野にいでて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ
光孝天皇
春
016
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む
中納言行平
―
017
ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは
在原業平朝臣
秋
018
住の江の 岸に寄る波 よるさへや 夢のかよひ路 人目よくらむ
藤原敏行朝臣
―
019
難波潟 短かき芦の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや
伊勢
―
020
わびぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても 逢はむとぞ思ふ
元良親王
―
021
今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな
素性法師
夏
022
吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ
文屋康秀
秋
023
月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど
大江千里
秋
024
このたびは ぬさもとりあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに
菅家
秋
025
名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな
三条右大臣
―
026
小倉山 峰の紅葉ば 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ
貞信公
秋
027
みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ
中納言兼輔
―
028
山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば
源宗于朝臣
冬
029
心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花
凡河内躬恒
冬
030
有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし
壬生忠岑
―
031
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪
坂上是則
冬
032
山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり
春道列樹
秋
033
久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ
紀友則
春
034
誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに
藤原興風
―
035
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける
紀貫之
春
036
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ
清原深養父
夏
037
白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける
文屋朝康
秋
038
忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな
右近
―
039
浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき
参議等
―
040
忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで
平兼盛
―
041
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか
壬生忠見
―
042
契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは
清原元輔
―
043
逢ひ見ての 後の心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり
権中納言敦忠
―
044
逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし
中納言朝忠
―
045
哀れとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな
謙徳公
―
046
由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋の道かな
曽禰好忠
―
047
八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり
恵慶法師
秋
048
風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ くだけて物を 思ふころかな
源重之
―
049
みかきもり 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ 物をこそ思へ
大中臣能宣朝臣
―
050
君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな
藤原義孝
―