世界遺産とは世界中の国や民族の自然環境や文化財を世界中で協力し、次世代の人々にも伝えていこうという目的のもとで条約を締結し、人類の宝物として保存されている物のことを言う。20037月現在、この条約に締結している国(締結国)は176カ国ある。中には自国に世界遺産を持っていない国も存在する。日本は1992年、先進国の中では遅い、126カ国目の国として条約を締結した。

世界遺産は20037月現在754件の登録(10件は日本の遺産)がある。また世界遺産は「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」3つに分類する事ができる。

   文化遺産…普遍的な文化価値を持つ記念碑・建物・遺跡など

   自然遺産…芸術的・科学的な価値のある景色・地形・生物

   複合遺産…文化遺産、自然遺産両方の価値を有する物

この分類に分けると、20037月現在、文化遺産が582件、自然遺産が149件、複合遺産が23件存在する。

世界遺産の登録は各国の推薦から始まり、様々な調査や報告などのプロセスを経て、年に1階の委員会で正式に審議・決定される。推薦から登録まではおよそ1年半かかる。また自国の自然や建物などが世界遺産に登録されると、その国にはその遺産に対しての責任が生じる。

世界遺産センターは国際連合の1機関ユネスコ内にあり、委員会の運営や遺産保護、支援やアドバイスをする機関である。各国に世界遺産リストへの推薦を働きかけや、危機遺産に対しての緊急援助なども行う。

世界遺産とは?