登録年月:1993年12月/登録基準:自然遺産2
秋田県と青森県にまたがる白神山地のうち、17000ヘクタールが世界遺産に登録されている。白神山地は日本初の自然遺産である。純林の割合や、若木が成長し、古い木と入れ替わっていくスピードはほかに例を見ない。原生のまま保存されている世界最大のブナ林が世界に評価されたことによって登録された。昔の人々は「ブナの木1升、金1升」という言い回しからも分かるように、ブナ林を高く評価していた。1982年、一時は開発の危険にさらされたものの、一羽のクマゲラがこのブナ林から見つかったため、ブナ林の保護運動が進み、白神山地はその危機を逃れた。
クマゲラ…主に北海道に生息するキツツキ科の鳥類。日本の天然記念物に指定されている。