登録年月:1993年12月/登録基準:自然遺産2・3
鹿児島県南部に浮かぶ2つの島のうち丸いほうが屋久島である。自然豊かなこの島の約20%が世界遺産に登録されている。世界遺産の対象となったのは垂直分布が見られるということ・杉の育成地であること・厳正状態の照葉樹林が広範囲にわたって残されていることへの高い評価であった。固有種も約40種あり、樹齢7200年といわれている縄文杉を初め、多くの屋久杉が存在する。屋久杉は昔から神木とされてきたため、伐採を免れていたが、江戸時代には半分以上が伐採され、明治時代になると国有林指定を受けての本格的な開発が進んだ。しかし昭和46年に「屋久島を守る会」が発足し、1993年に世界遺産へ登録された。数多くの高峰の山が存在することから「洋上のアルプス」と呼ばれたり、特徴ある数多くの植物が生息することから「東洋のガラパゴス」と呼ばれたりする。