匂い袋の中にあるクローブ

着物、とくに晴れ着をタンスの中にしまっておくとき、よく袂などに匂い袋といって香料をあわれて小さい袋に詰めた物を入れておくことがあります。この匂い袋のなかの主成分としてクローブが使われているのです。その理由は、クローブが非常に男性に魅力的な香りを持っているということと、虫がつきにくいという保存性のためです。甘い魅力的な香りの成分は、オイゲノールと呼ばれ、現在でも女性用の化粧品に加えられているものです。
ところで、匂い袋を袂に入れていると、着物にクローブの香りがつきます。その着物を着ていると、男性はふと心を引かれることでしょう。それにしまっている間に虫もつきません。ところが、もし虫の防止の意味でナフタリンを使用したら、その着物を着た女性は男性の虫もつかなくなってしまう可能性があります。