羹に懲りて膾を吹く
 あつものにこりてなますをふく

使用頻度
意味

 失敗にこりたあまり、用心深くなりすぎることのたとえ

例文

 隣の家の犬に手をかまれてしまったA君は、羹に懲りて膾を吹くように犬を恐れている。

解説


の国の詩人、屈原くつげんという人が作った詩の中の言葉じゃ。

あつもの」は、熱いスープのこと、「なます」はもともと肉をきざんであえた冷たい料理のことじゃ。
つまり、熱いスープを飲んでやけどしてしまった人が、その失敗にりて、冷たい膾を食べるときにも、必要もないのにフーフーと吹いてから食べるという意味なんじゃ。

英語

 A burnt child dreads the fire.(やけどした子どもは、ひどく火を恐れる。)

出典

楚辞そじ