一を聞いて十を知る
 いちをきいてじゅうをしる

使用頻度
意味

 物事の少しを聞いただけで全般を理解する

例文

 彼は非常に頭がよく、一を聞いて十を知る人だ。

解説


昔、孔子こうしという人が、弟子の子貢しこうに質問をしたそうじゃ。
顔回がんかい孔子の弟子)とおまえとをくらべてみて、どちらが上だと思うか?」
「私などは顔回にはおよびません。彼は一を聞いて十を知る人ですが、
わたしは一を聞いて二を知る程度ですから。」
「そのとおりだ。実は私もおまえと同じように、顔回にはかなわないのだ。」
このことから、物事の少しを聞いただけで全般を理解することを『一を聞いて十を知る』というようになったのじゃ。

英語

 A word to a wise man is enough.(かしこい人には、ひとつの言葉で十分だ。)

出典

論語ろんご