画竜点睛
 がりょうてんせい

使用頻度
意味

 最も重要なところに手を入れて、全体を生き生きと仕上げること。
ふつうは、『画竜点睛を欠く』というかたちで使い、ほとんど完成しているが、肝心かんじんなところが抜けているために、全体がだめになっているという意味で使う。

例文

 すばらしいマジックショーだったが、最後のマジックに失敗してしまったのは、画竜点睛を欠いて、しらけてしまった。

解説


ちょうという絵の名人が、壁に4匹のひとみが描いてない竜を描いたんじゃ。
睛を描くと、本物の竜となって飛び去ると言っておったのじゃ。
誰も信じないので、一匹の竜の目に睛を描きいれたんじゃ。(睛を点ずる、点睛てんせい
すると、たちまち一匹の竜となって天に昇っていってしまったんじゃが、瞳を入れなかった残りの三匹の竜は、まだ壁に描かれていたんじゃ。

注意

 「せい」は、ではなくです。

英語

 It lacks the finishing touches.(最後の仕上げが足りない。)

出典

水衡記すいこうき歴代名画記れきだいめいがき