疑心暗鬼
 ぎしんあんき

使用頻度
意味

 疑いを持っていると、何から何まであやしく見えることのたとえ。

例文

 A君は、財布を無くして疑心暗鬼だ。

解説


ある男がまさかりをなくして、隣の家の息子をあやしいと思ったそうじゃ。
やることなすこと、全部まさかりを盗んだように見えたのじゃ。

ところがじゃ、ある日、谷底からなくしたまさかりが出てきたのじゃ。
それからは、隣の家の息子が何をやっても、盗んだようには見えなかったそうじゃ。

この話を聞いた人が「こいつは疑心ぎしん暗鬼あんきを生ず』というやつだ。」と言ったそうじゃ。

『疑心、暗鬼を生ず』が四字熟語となり疑いを持っていると、何から何まであやしく見えることのたとえのことを『疑心暗鬼』というようになったのじゃ。

英語

 Fight with one's own shadow.(自分自身の闇と戦う。)

出典

列子れっし