管鮑の交わり
 かんぽうのまじわり

使用頻度
意味

 無二の親友関係のこと。

例文

 A君とB君の友情は、まさに管鮑の交わりだ。

解説


かん」は管仲かんちゅうという人のことで、「ほう」は鮑叔ほうしゅくという人のことじゃ。
二人は幼馴染おさななじみでお互いのことをよく知った親友だったのじゃ。
管仲が殺されそうになったとき、鮑叔は、斉の国の君主に、
管仲はすばらしい才能の持ち主で、国の政治を任せるべきです。」
と、鮑叔管仲推薦すいせんし、自分はその下に仕えたそうじゃ。
宰相さいしょう(総理大臣)となった管仲は、改革を実行、斉の国を大国にしたのじゃ。のちに管仲は、
「私を生んでくれたのは父母だが、私を理解してくれたのは鮑叔だ。」
と語ったそうじゃ。
管仲と鮑叔のような無二の親友関係のことを『管鮑の交わり』というようになったのじゃ。

出典

史記しき春秋左氏伝しゅんじゅうさしでん