虎穴に入らずんば、虎子を得ず
 こけつにいらずんば、こじをえず

使用頻度
意味

 大きな成果をあげるためには、思い切って冒険をしなければならないことのたとえ。
虎の住む穴(虎穴)に入るような危険をおかさなければ、虎の子(虎子)のような貴重なものを得ることはできない、ということ。

例文

 直接社長と交渉して、この提案を聞いてもらおう。虎穴に入らずんば虎子を得ずだ。

解説


かんという国の時代のころ、班超はんちょうという人が、善善ぜんぜんという国へ行き、漢の国に降伏させようとしたのじゃ。
匈奴きょうどという民族の使者も善善の国を降伏させよう思って、200人ほどの部隊を率いて善善に来ていたそうじゃ。
虎穴こけつに入らずんば、虎子こじを得ず!このまま待っていたら匈奴に殺されてしまうかもしれない。こうなったら、匈奴の使者を襲ってやろう。」
班超はそう言って、匈奴の部隊を襲い、たった36人で匈奴の部隊を全滅させたのじゃ。

この話から、大きな成果をあげるためには、思い切って冒険をしなければならないことのたとえを『虎穴に入らずんば虎子を得ず』というのじゃ。

英語

 Nothing venture, nothing have.(冒険がなければ、何も得ることができない。)

出典

後漢書ごかんじょ