推敲
 すいこう

使用頻度
意味

 文や詩を作るのに字句を練り直すこと。

例文 読書感想文を推敲する。

解説


賈島かとうという人が、試験を受けるため都にやって来たのじゃ。
ろばに乗って詩を作り「僧はす、月下げっかの門」という句を思いついたのじゃ。
そして、「推す」ではなくたたく」に直そうか、やはり「推す」にしようかと考えたのじゃ。
じゃが結局悩んで決めることができんかったのじゃ。
すると不注意で、都の長官の韓愈かんゆの行列にぶつかってしまったのじゃ。
そこでわけを詳しく説明すると韓愈は「敲の字が良い」と言ったのじゃ。
そして二人はそのまま馬を並べて、詩について話し合ったそうじゃ。

この話から、文や詩を作るのに字句を練り直すことを、『推敲』というようになったのじゃ。

英語 Polish is repeated.(仕上げを繰り返す。)

出典

 唐才子伝とうさいしでん