水分補給
これまで「だらける」「汗をかいて疲れる」「よけいに喉が渇く」「胃腸に負担がかかる」などの理由から、運動中の水分摂取は否定されることもあった。また、喉の渇きや暑さに耐えることが精神力を向上させると考えられてきた。しかし、特に梅雨から夏にかけてのスポーツを行ううえで非常に厳しい条件の中、熱中病を予防し効率よくパフォーマンスを発揮するためには、積極的に水分をとることが必要である。
体重の3%の水分を失うことで、運動能力や体温の調節機能は大幅に低下し、熱射病をとなる場合がある。
⇒自分の体重は何kgか…何kg体重が減ってしまうと熱射病となってしまうか考えてみよう!
練習前後で体重の減少が2%以内となるように水分補給をコントロールする。
翌日の練習までに減少分の80%は回復しているようにする。
⇒練習前後で体重チェック!!
◎例◎
1日目練習前の体重 70kg
1日目練習後の体重 67kg
2日目練習前の体重 69、4kg
練習前には250〜500mlの水分を何回かに分けてとると良い。
練習中は自由飲水(個人の好きな時に好きなだけ飲む)、強制飲水(時間をもうけて強制的に飲ませる)を両方行うことが最も効果的である。
⇒喉が渇いたと感じるのは体が水分を必要とするよりも後であることを覚えておこう!
なるべくこまめに水分をとる。(50〜150ml/15〜20分、夏場は500〜1000ml/1時間)
*がぶ飲みは胃けいれんの原因となるのでしない!!
冷たい飲み物の方が吸収がよいので5〜13℃飲み物をとると良い。
糖分は2、5%以下が良い(それよりも濃い場合は薄める)。吸収を高めるためにミネラルを含む飲み物だとなお良い。
これらにプラスして食事や睡眠の不足には注意する