アイヌとは。

アイヌ民族はかつて北海道、本州東北地方北部、千島、樺太にかけての広い地域に
住んでいて、それぞれ北海道アイヌ、東北アイヌ、千島アイヌ、樺太アイヌと呼ばれ
ていました。しかしその後、日露戦争や二度の世界大戦などを契機として大多数が北
海道を中心に暮らすようになり、今では日本全国に住むようになっています。

アイヌとは、アイヌ語で「人間」を意味します。アイヌ民族は、「自分たちに役立
つもの」あるいは「自分たちの力が及ばないもの」をカムイ(神)とみなし、日々の
生活のなかで、祈り、さまざまな儀礼を行いました。

それらの神々には、火や水、風、雷といった自然神、クマ、キツネ、シマフクロ
ウ、シャチといった動物神、トリカブト、キノコ、ヨモギといった植物神、舟、鍋と
いった物神、さらに家を守る神、山の神、湖の神などがあります。そういった神に対
して人間のことを「アイヌ」と呼ぶのです。

ユーカラとは。

アイヌ民族は太古の日本同様に文字を持ちませんでしたので、物語や伝説、体験談や人生の教訓
などの全てを口承によって語り継いできました。
ユーカラとはアイヌ口承文芸のうち、節をつけ韻文で語られる叙事詩(じょじし)のことです。

アイヌ民族は、カムイユーカラを通して
”人々がどうやって生きていくべきか”を語り継いできました。
この語り継がれた物語には、現代の私達にも通じるところがあるのではないでしょうか?

これからアイヌの世界に出会うであろうあなたのために、ここで多くは語りません。

さあ、ユーカラへの旅へあなたをご案内しましょう。



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