症状/治療/原因

縁内障

 房水は眼房(前房と後房)を満たす透明な液体で、角膜や水晶体に栄養を供給している。
 房水は毛様体で産生され、後房から前房に流れて、隅角からシュレム管へ排出される。隅角には、線維柱帯という組織があり、房水を濾過している。眼圧は、房水の産生と排出のバランスによって保たれている。

 わが国では1988〜89年に全国規模の緑内障疫学調査が行われ、その結果、40歳以上の人口のうち緑内障患者は3.65%、30人に1人と予想以上に多いことがわかりました。全国では約200万人と推定されています。ところが、その内の80%の人達が自身では緑内障に気づいていない潜在患者であることもわかりました。

 「緑内障」とは、主に眼圧が高くなることにより、視神経がおかされて、視野障害が起こる病気です。中年以降の人に多く見られ、進行すると失明に至ることもあります。

視野障害の進行

視野のイメージ像
初期
中期
後期
初期
目の中心をややはずれたところに暗点(見えない点)ができます。自分自身で異常に気づくことはあリません。
中期
暗点が拡大し、視野の欠損(見えない範囲)が広がり始めます。しかし、この段階でも片方の目によって補われるため、異常に気づかないことが多いようです。
後期
視野(見える範囲)はさらに狭くなり視力も悪くなって、日常生活にも支障を来すようになります。さらに放置すると失明に至ります。


 一度障害された視神経は、元に戻すことができないので、定期的な検査で早く見つけて治療することが大切です。


外界からの光は、瞳孔から水晶体を通って、網膜に像を結びます。その働きを正常に維持するには、眼球に適度な張りが保たれていなければなりません。その張りを保っているのが眼球内の圧力、すなわち「眼圧」です。
  眼圧を一定に保っているのは、毛様体から分泌される「房水」という水分です。この房水の産生と排出のバランスがとれていることで、眼圧も一定に保たれています。
  ところが、房水の通り道が詰まるなどして排出がうまくいかなくなると、房水がたまって、眼圧が上がります。すると、視神経が圧迫されて障害されるために、視野障害が起こるのです。