<ギリシャ>
ばけじし退治


ヘラクレスは大神の后ヘラの呪いを受け、妻と子供を火に投げ込みました。
この罪ほろぼしの為に行ったのが「ばけじし退治」でした。

この大じしは神殿に近い森の中に住んでいて、
夜も昼も出歩いては牛や羊や人間を食べていました。
大じしはのそのそと歩き、たてがみは血にまみれ、舌であごの血を舐めていました。

ヘラクレスは矢を放ったのですがすべて跳ね返され、
大じしに存在を気付かれてしまいました。
ししが突進しようとしたので、ヘラクレスは力任せに大じしの頭を殴りつけ、
とうとう大じしは死んでしまいました。

ヘラクレスは大じしの皮を剥ぎ、一生それを身につけました。
そしてヘラクレスが死ぬと、一緒に大じしも空へ昇り、星座となりました。



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おおしし