ある車がどれだけ環境に配慮しているかは、走行中だけで判断することはできません。車は走っている時以外、作ったり、解体したり、車の生涯全体に渡って、エネルギーをどれだけ使用したのか、そしてエネルギーを使用することによって二酸化炭素がどれだけ生成されたのか、それについても考えていかなくてはなりません。車や機械などの生産・使用・廃棄過程といったルート全体を見て評価していくことを、ライフ・サイクル・アセスメント(LCA)といいます。それによって製品の本当のエネルギー消費量、二酸化炭素排出量といったものが見えてくるのです。例えば、消費段階では二酸化炭素の発生する量が少ない製品でも、生産や廃棄段階まで合わせると無視できない製品もあります。同じ機能を持つ製品同士を比べたり、古い・新しい製品同士の環境への負荷を比べたりすることに役立てられています。欧米諸国など海外へ製品を輸出するときに、ライフ・サイクル・アセスメント(LCA)による評価が求められるようになり、日本でもLCAを本格的に導入する企業が増えています。 |
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