AUTOMOBILE
やはり一番注目されている燃料電池自動車が、これからの車となりそうです。自動車産業が一番研究に力を注いでいるのは燃料電池自動車といわれていますから、あと数年すれば市場に出回り普及してくのではないでしょうか。これから自動車産業が生き残るには、燃料電池自動車といった次世代車の開発に積極的でなければならないでしょう。今のハイブリット車は燃料電池自動車が出るまでの間の代替車、あるいは初期の次世代車といえます。クリーンさからいえば、燃料電池自動車のほうがはるかに勝っているため、ハイブリット車の活躍は長く続くものではないかもしれません。また、燃料電池自動車と同傾向の電気自動車の開発も、積極的に行われています。ガソリンのエネルギー効率は30%、それに対し電気の効率は90〜95%もあるのです。この効率が1%上がっただけでも原子力発電所ひとつ分必要なくなるぐらいの影響があるともいわれています。
一方、内燃機関で走るガソリン、ディーゼル車といった車は衰退していくでしょう。フィルターをはったり、三媒介で有害物質を軽減したとしても、次世代車にはかないません。
自動車産業が直面している主な問題は、排ガス・温暖化・石油資源です。そのうちのどれかを解決する車は出ているものの、すべて解決する車というものはまだ出ていません。ということは、これからの車はこれだ、という決定的な車は今のところないのです。不透明な次世代車の行方でありますが、これらを全て自動車産業にゆだねてしまうのも問題です。車を実際に使っているのは消費者である私たちであり、これからは法人の責任だけでなく、個人でも責任を持っていかねばなりません。自動車は私たちにとって手放せない存在であり、上手に共存していくことが鍵となっていくでしょう。
これからの車選びは価格や便利さだけでなく、環境・エネルギーに与える影響を考えてこそ、本当の自分にとっての車というパートナーが見つかると思います。21世紀は人と自動車と自然が共に生きていく方法を、私たち一人一人が見つけていく時代といえるでしょう。そのため、個人がしっかりと自己責任を持っていくことが大切なのです。私たちは便利さとの引き換えに、さまざまな代償を支払わなければならないということを忘れてはなりません。
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