AUTOMOBILE

車は私たちにとって、必要不可欠な存在です。ですが、一方で様々な問題を抱えています。中でもエネルギー・環境問題が、大きな課題となっています。それらを踏まえて、おおまかな自動車の現状と、近未来の予想図を見ていきましょう。

■大きく変わる自動車

環境・エネルギー問題で騒がれている今、自動車は大きく変わっています。そして、その変化はこれからますます大きなものとなるでしょう。特にこの2005〜10年にかけて、自動車に大変革が訪れるという声もあります。乗用車ではガソリン車が圧倒的多数でしたが、今では低公害車・ハイブリット車もメジャーになりつつあります。そして、次世代車とよばれてきたハイブリット車も、本命が燃料電池自動車に変わってきています。


燃料電池自動車は、ガソリンやディーゼルのような内燃機関(エンジン)ではなく、モーターが動力源です。モーターは構造が単純なので生産が容易な上、性能にムラが出てきません。そのため、どの車でも同じモーターが使えるということも不可能ではありません。このモーターを作る巨大部品会社が現れたら、今のような部品会社が巨大メーカーの下請けをするというのではなく、対等な立場で自動車の生産にかかわるかもしれません。あるいは、情報産業、エネルギー産業やガス会社が自動車メーカーに君臨するというのも考えられます。

自動車が変わることは、産業全体が大きく変わるということでもあります。これだけ環境・エネルギー問題で叫ばれている今、それを避けて通ることはできません。